「結婚しても自分の姓を変えたくない」── 選択的夫婦別姓をめぐる議論が2025〜2026年にかけて再び活発化しています。経済界からの要望や世論の変化を受け、制度導入が現実味を帯びてきました。制度の中身と、家族にどう影響するかを整理します。
選択的夫婦別姓とは?
現在の日本の法律では、結婚すると夫婦どちらかの姓に統一しなければなりません(実際は約95%が夫の姓)。選択的夫婦別姓とは、希望する夫婦は結婚後もそれぞれの姓を名乗れるようにする制度です。「選択的」なので、同姓を望む夫婦はこれまで通り同姓にできます。
📌 ポイントは「選べる」こと
全員が別姓になるわけではありません。同姓・別姓を夫婦が自由に選択できる制度です。同姓を望む人の選択肢は変わりません。
なぜ今、議論が活発化しているのか
- 経済界(経団連など)が、改姓による業務上の不便を理由に導入を要望
- 働く女性の増加で改姓のキャリア上のデメリットが顕在化
- 世論調査でも容認・賛成が多数を占める傾向
- 国際的にも夫婦同姓を法律で強制する国は珍しい
別姓を望む人が困っていること
| 場面 | 改姓による不便 |
|---|---|
| 仕事 | 論文・資格・取引先での実績が途切れる |
| 手続き | 銀行・免許・パスポートなど変更が膨大 |
| アイデンティティ | 慣れ親しんだ姓を失う喪失感 |
現在は「旧姓の通称使用」を認める動きが広がっていますが、通称では対応できない場面(公的書類など)もあり、根本的な解決を求める声があります。
子どもの姓はどうなる?
選択的夫婦別姓で多くの人が気にするのが子どもの姓です。議論されている案では、夫婦が結婚時または出生時に子の姓を決めるなどの方法が検討されています。きょうだいで姓を統一するかなど、詳細は制度設計次第です。
賛成・反対の主な意見
賛成の主な意見
- 個人の選択の自由が広がる
- キャリアの継続性が保てる
- 同姓を望む人に影響はない
慎重・反対の主な意見
- 家族の一体感が損なわれる懸念
- 子どもの姓をめぐる課題
- 戸籍制度との整合性
家族として考えておきたいこと
制度が導入されれば、各家庭が同姓・別姓を話し合って選ぶことになります。夫婦のキャリア・価値観・子どもの姓について、今のうちから家族で話題にしておくとよいでしょう。大切なのは、どちらを選んでも家族の絆は姓だけで決まるものではないという視点です。
選択的夫婦別姓、いつ実現する?(2026年時点)
法律化のめどはまだ立っていません(2026年現在)。内閣府で議論は続いていますが、与党の合意が必要で、実現には時間がかかりそうです。
- 反対派:「夫婦同姓は日本の伝統」
- 賛成派:「現在2割強が困窮している実態への対応」
⚠️ 個人の選択肢は今も限られたまま
法律化前は、事実婚(婚姻届を出さず夫婦同然の生活)という選択肢がある。子どもが生まれた場合、嫡出性の問題(遺産相続・社会保障)が生じるため、完全な代替案とは言えませんが、姓を変えたくない夫婦の選択肢は存在します。
ただし事実婚は相続権・社会保障面で同姓夫婦と待遇が異なるため、「本当に今のままでいいのか」は慎重に検討する必要があります。
2026年時点の最新状況
選択的夫婦別姓の議論は動いていますが、導入の見通しは当面不透明です。2026年時点の状況を整理します。
- 2025年、立憲民主党・国民民主党が民法改正案を国会に提出し、28年ぶりに衆院法務委員会で審議されたものの、採決には至りませんでした。
- 日本維新の会などは、別姓ではなく「旧姓の通称使用の法制化」という別アプローチを主張しています。
- 現政権は選択的夫婦別姓には慎重で、旧姓使用に法的効力を持たせる制度の創設を目指す方針を示しています。
⚠️ 制度は流動的。最新の国会動向を確認
別姓の是非は政治情勢で大きく変わります。当面は「旧姓の通称使用」を広げる方向の議論が中心ですが、状況は流動的です。結婚・改姓を控えている場合は、その時点の最新の制度・国会動向を必ず確認してください。
📌 今できる現実的な対応
制度が未整備の現在も、多くの職場・金融機関で旧姓の通称使用が認められています。改姓による不便(口座・資格・キャリアの姓の連続性)が気になる場合は、勤務先の旧姓使用ルールを確認しておくと、当面の実務はカバーできます。
まとめ
- 選択的夫婦別姓は同姓・別姓を選べる制度
- 経済界の要望・世論の変化で議論が活発化
- 改姓によるキャリア・手続きの不便が背景
- 子どもの姓のルールは制度設計が焦点
- 家族で価値観を話し合うきっかけに
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この記事について
📌 著者情報
【執筆者】やまもと(30代サラリーマン・子育て世代)。給与・税務・社会保険・教育資金・住宅ローン・老後資金など、家族のお金の知識を実体験から発信しています。
情報の根拠:税務情報は国税庁・厚労省の公開情報に基づいています。制度は頻繁に変更されるため、最新情報を確認してからご利用ください。
免責事項:当ブログの内容は一般的な情報提供です。個人の税務判断・投資判断・法律相談は、税理士・ファイナンシャルプランナー・弁護士など専門家にご相談ください。


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