「うちは相続税なんて関係ない」と思っていませんか?実は都市部に持ち家があるだけで相続税の対象になるケースは珍しくありません。相続税の計算方法を理解し、使える節税対策を知っておくことで、家族の負担を大きく減らせます。
相続税がかかるかどうかの判定
相続税は「基礎控除」を超えた財産にかかります。まず自分の家が対象かを確認しましょう。
📌 相続税の基礎控除
3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数)
例:相続人が配偶者+子2人(計3人)→ 3,000万+1,800万=4,800万円まで非課税
相続税の計算手順
- 遺産総額を計算(不動産・預金・株式・保険など − 借金・葬式費用)
- 基礎控除を引く(課税遺産総額を算出)
- 法定相続分で按分して各人の取得額を計算
- 税率を適用して各人の税額を算出
- 合算して再度実際の取得割合で按分
相続税の税率(速算表)
| 法定相続分の取得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 1,000万円以下 | 10% | 0円 |
| 3,000万円以下 | 15% | 50万円 |
| 5,000万円以下 | 20% | 200万円 |
| 1億円以下 | 30% | 700万円 |
| 2億円以下 | 40% | 1,700万円 |
| 3億円以下 | 45% | 2,700万円 |
使える節税対策7選
1. 配偶者の税額軽減
配偶者は1億6,000万円または法定相続分のどちらか多い方まで相続税が非課税。最大の優遇策です。
2. 小規模宅地等の特例
自宅の土地は最大330㎡まで評価額が80%減。同居家族が相続すれば大幅に評価を下げられます。
3. 生命保険の非課税枠
死亡保険金は500万円 × 法定相続人の数まで非課税。現金を保険に換えるだけで節税に。
4. 生前贈与の活用
年110万円の暦年贈与で生前に財産を移転し、相続財産を圧縮。
5. 教育資金・結婚資金の一括贈与
孫への教育資金1,500万円までなど、特例の非課税枠を活用。
6. 墓地・仏壇の生前購入
墓地・仏壇・仏具は非課税財産。生前に購入すれば現金を非課税資産に換えられます。
7. 不動産の活用
現金より不動産の方が相続税評価が低くなる傾向。賃貸物件はさらに評価減。
⚠️ 申告期限は10ヶ月
相続税の申告・納付は相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内。配偶者の税額軽減や小規模宅地特例は申告して初めて適用されます(申告しないと特例ゼロ)。
相続税対策のシミュレーション例
遺産1億円・相続人が配偶者+子2人の場合:
- 基礎控除4,800万円を引くと課税遺産総額5,200万円
- 配偶者が法定相続分(1/2)を取得→ 配偶者の税額軽減で配偶者分は非課税
- 小規模宅地特例で自宅評価を80%減できれば、さらに大きく軽減
適切な対策を取れば、相続税をゼロ〜大幅減にできるケースも多くあります。
まとめ
- まず基礎控除で自分の家が対象かを確認
- 配偶者の税額軽減と小規模宅地特例が二大節税策
- 生命保険の非課税枠・生前贈与で早めに対策
- 特例は申告が必須。期限10ヶ月を守る
よくある質問(FAQ)
Q. 相続税はいくらから かかりますか?
A. 基礎控除「3,000万円+600万円×法定相続人の数」を超える遺産に課税されます。例えば相続人が配偶者と子2人なら4,800万円までは非課税です。
Q. 相続税の申告期限はいつですか?
A. 相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内です。配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例は申告して初めて適用されるため、期限内の申告が重要です。
Q. 最も効果的な相続税対策は何ですか?
A. 配偶者の税額軽減(1.6億円まで非課税)と小規模宅地等の特例(自宅土地の評価額8割減)が二大節税策です。生命保険の非課税枠や生前贈与も有効です。


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