インフルエンザ患者数が昨年の5倍以上に|10月の流行状況と共働き家庭の備え5つ

インフルエンザ患者数が昨年の5倍以上に|10月の流行状況と共働き家庭の備え5つ 子育て・教育

厚生労働省が10月16日に発表した最新の集計(10月5日〜11日分)で、インフルエンザの全国の定点当たり報告数は12.81人となりました。全国の患者数の報告総数は、昨年の同じ時期の約5倍以上の規模だと報じられています。今シーズンは8月下旬に流行入りが発表され、例年より早く流行が始まりました。子どもが通う保育園・学校では、学級閉鎖などの対応も1,700施設を超えています。この記事では、最新の流行状況と、共働きのパパが家庭でできる備えを整理します。

最新の流行状況(10月5日〜11日)

地域 定点当たり報告数
全国 12.81
沖縄県 31.34
神奈川県 21.60
埼玉県 20.99
千葉県 19.55
北海道 16.21
東京都 15.88

「定点当たり報告数」は、全国の指定医療機関1か所あたりの患者報告数で、住民全体の感染率ではありません。9月下旬の第39週は一時的に減少しましたが、その後は再び増加傾向にあります。保育園・幼稚園・小中学校など、学級閉鎖などの対応を取った施設は全国で1,700を超えています。

早い流行入りの背景と、今後の注意点

今シーズンのインフルエンザは、8月28日に厚生労働省が全国の定点当たり報告数が1.11人となり、流行開始の目安である1.00人を超えたと発表しました。例年の流行は12月〜翌年3月ごろにピークを迎えることが多いため、今回はかなり早い立ち上がりです。早く流行が始まった場合、流行期間が長引いたり、冬にもう一度波が来たりする可能性も指摘されます。流行が長期化するほど、家庭で感染対策を続ける負担は大きくなります。

家庭でできる備え:5つのチェックポイント

  1. 予防接種の予定を決める:13歳未満の子どもは、原則として2回の接種が必要です。接種の間隔は医療機関に確認し、早めに予約します。
  2. 基本の感染対策を続ける:手洗い、咳エチケット、換気、症状があるときの早めの受診を家族で共有します。
  3. 看病の体制を夫婦で決める:子どもが感染した場合、どちらが仕事を休むか、在宅勤務に切り替えられるかを事前に話し合っておきます。
  4. 休める制度を確認する:子の看護等休暇は、2025年の改正で対象が小学3年生までに拡大され、学級閉鎖などでも使えるようになりました。会社の運用を確認しておきましょう。
  5. 常備品を点検する:体温計、解熱剤(子どもには年齢に合ったもの)、経口補水液、食料の備蓄を確認します。

共働きの「看病シミュレーション」を事前に作る

子どもがインフルエンザにかかると、出席停止の期間は少なくとも発症から数日にわたります。熱が下がるのが遅れれば、平日をまるまる5日前後休む必要が出ることもあります。このとき、片方の親だけが毎回休むと、仕事への影響や夫婦間の負担の偏りが大きくなります。「初日はパパ、2日目はママ」「午前はパパが在宅勤務、午後はママが交代」のように、日ごとの分担をあらかじめ決めておくと、慌てずに動けます。祖父母や病児保育、ファミリーサポートといった外部の頼り先も、連絡先を含めて確認しておきましょう。

受診の目安と、出席停止の基本ルール

インフルエンザにかかった場合、学校保健安全法にもとづき、「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで」が出席停止の期間とされています。保育園は園の規定に従うため、事前に確認が必要です。また、子どもが高熱とともに、ぐったりして反応が鈍い、呼吸が苦しそう、意識がはっきりしない、けいれんがある、といった様子があれば、すぐに医療機関を受診してください。夜間や休日は、地域の救急相談窓口を利用する方法もあります。

📌 「ピークはまだ先」と考えて備える

流行入りが早かった今シーズンは、これから冬にかけて状況が変わる可能性があります。ワクチンの効果が出るまでには接種から約2週間かかるとされるため、「ピークの前に済ませる」のが基本です。

✅ 今週やること

①家族全員の予防接種の予約状況を確認する②子どもが熱を出した日の、夫婦の休み方を決める③子の看護等休暇の使い方を、勤務先の規定で確認する、の3つから始めましょう。

家族の誰かが感染したときの、家庭内の動き方

子どもが感染した場合、看病する人は夫婦のどちらかに偏りがちです。感染が拡大しないよう、看病担当を一人に決め、手洗い・マスク・換気を徹底します。他の家族は、タオルや食器を共用しないようにしましょう。看病する人も体調を崩さないよう、食事と睡眠を確保し、必要に応じて交代できる体制を整えておくことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 定点当たり12.81は、どのくらい多いのですか?

A. 流行開始の目安は1.00人で、注意報レベルの目安は10人とされています。今回の12.81は、全国的に流行が広がっている水準です。ただし、地域によって差があり、沖縄県や首都圏では全国平均を上回っています。

Q. 予防接種は今からでも間に合いますか?

A. はい。効果が出るまで約2週間かかるため、流行のピークの前に受けるのが望ましいです。13歳未満の子どもは2回接種が原則なので、早めに医療機関へ相談してください。

Q. 子どもが感染したら、何日休ませればいいですか?

A. 学校保健安全法では、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまでが出席停止の期間です。保育園は園の規定があるため、登園再開の基準を事前に確認しておきましょう。

Q. 学級閉鎖のときも、子の看護等休暇は使えますか?

A. 2025年の育児・介護休業法の改正で、子の看護等休暇は学級閉鎖や入園・入学式などの理由でも使えるようになりました。対象は小学3年生修了までの子です。会社の就業規則で運用を確認してください。

Q. 家族の誰かが感染したら、家庭内でどう対策すればいいですか?

A. 可能であれば部屋を分け、マスクの着用、こまめな換気、タオルや食器の共用を避けるなどの対策を取ります。看病する人は手洗いを徹底し、本人も体調の変化に注意します。

参考資料

コメント

タイトルとURLをコピーしました