保育所の待機児童が9年ぶり増・学童は登録160万人超で過去最多|2026年「小1の壁」の最新状況と備え

保育所の待機児童が9年ぶり増・学童は登録160万人超で過去最多|2026年「小1の壁」の最新状況と備え 子育て・教育

こども家庭庁の発表で、2026年の保育所の待機児童が2,435人と、9年ぶりに増えたことが分かりました。一方、小学生の放課後の預け先である学童保育では、待機児童は前年より減ったものの、利用登録は初めて160万人を超えて過去最多になっています。共働き家庭にとって、子どもが小学校に上がると預け先が減る「小1の壁」は他人事ではありません。この記事では、最新の数字と、2027年度に向けた動き、パパが今から備えておきたいことを整理します。

保育所の待機児童:2,435人で9年ぶりの増加

こども家庭庁が8月28日に公表した2026年4月1日時点の保育所等の待機児童数は2,435人で、前年より181人増えました。増加は9年ぶりです。増えた主な要因は東京都で、待機児童は339人から1,113人へと約3.3倍になり、全国の半数近くを占めました。東京都は2025年9月から0〜2歳の第1子の保育料の無償化対象を広げており、利用の希望が見込みを上回ったことが背景と報じられています。東京以外の46道府県を合わせると、待機児童は593人減っています。つまり「全国的に増えた」のではなく、「制度の拡充で希望が急増した地域に偏って増えた」というのが実態です。

学童保育:待機は減ったが、利用は過去最多

項目(2026年5月1日時点・速報) 数値
登録児童数 1,602,037人(前年比+31,392人、初の160万人超え)
待機児童数 14,713人(前年比-1,617人、2年連続の減少)
支援の単位数 40,159(前年比+735)
待機児童が最も多い都道府県 東京都2,550人(前年比-810人)

待機児童は減っても、約1万4,700人の子どもが入れていない事実は変わりません。埼玉県1,370人、兵庫県1,341人、愛知県864人、沖縄県826人など、100人以上の待機児童がいる都道府県は29にのぼります。自治体別では、兵庫県尼崎市が575人(前年より252人増)、福岡県久留米市が282人(前年は0人から増加)など、地域によって増減が大きく分かれています。この数字は速報値で、確定値と10月1日時点の速報は12月下旬に公表される予定です。

2027年度から「小4以上枠」へ:国の新しい動き

報道によると、こども家庭庁は2027年度から、学童保育で小学4〜6年生の待機児童が20人以上いる自治体などを対象に、補助金を出す方針です。4年生以上の児童は定員の調整で優先されにくく、待機になりやすいため、4年生以上を受け入れる専用の枠を設けるよう自治体に促し、人員や開所日数の要件も緩和する方向とされています。あくまで方針の段階で、具体的な基準や自治体ごとの導入時期はこれから決まります。「3年生まで」と思っていた預け先が、高学年でも使える地域が増える可能性があります。

パパが今から備えておきたい5つのこと

  1. 年長の秋〜冬に、学童の申込時期を確認する:申込の締め切りは自治体ごとに違い、年長の秋〜冬に始まるところもあります。
  2. 「何年生まで」「何時まで」を調べる:利用できる学年の上限、閉所時間、長期休みの開所時間は自治体や施設で異なります。
  3. 民間学童や習い事、ファミリーサポートも候補に入れる:公設の学童に入れなかった場合の代替策を事前に決めておきます。
  4. 夫婦の働き方を見直す:時短勤務やフレックスを使える期間を確認し、パパが担える送迎や夕方の対応を決めます。
  5. 長期休みの預け先を別に計画する:夏休み・冬休みは学童の利用料や弁当の準備が増えるため、早めに見通しを立てます。

📌 速報値と確定値は違う

待機児童数は定義や調べ方の影響を受けやすく、「入れなかった子」の全員を数えているわけではないことがあります。自治体が公表する数字に加え、実際に近隣の学童の空き状況を問い合わせるのが確実です。

✅ 今週やること

①住んでいる自治体の学童保育の申込時期と対象学年を公式サイトで確認する②見学できる学童や民間の預け先を2つ以上リストにする③夫婦で、小学校入学後の朝・夕の分担を話し合う、の3つから始めましょう。

調査結果を、自分の自治体に当てはめて確認する

全国の数字は、あくまで平均的な傾向です。お住まいの自治体の待機児童数や、学童保育の利用状況は、各自治体のホームページで公表されています。入学前に、地域の学童の定員、登録の条件、対象学年、利用料を確認しておくことが大切です。近隣の自治体の状況を知りたい場合は、こども家庭庁の公表資料で、市区町村別の数字が確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. 学童保育の待機児童は減っているのに、なぜ入れない家庭があるのですか?

A. 全国の数字は減っていても、地域や学年によって差が大きいためです。都市部や特定の自治体では待機が増えている地域もあります。また、高学年は低学年より優先度が下がることが多く、入れない子が出やすい傾向があります。

Q. 保育所の待機児童が増えたのは、全国的な傾向ですか?

A. いいえ。2026年の増加は主に東京都の増加(339人から1,113人)によるもので、東京以外の46道府県を合わせると593人減っています。保育料無償化の拡大で利用希望が急増した影響とされています。

Q. 「小4以上枠」はいつから使えますか?

A. 報道では2027年度からの補助が検討されているとされていますが、基準や導入時期は自治体ごとに異なる見込みです。お住まいの自治体の発表を確認してください。

Q. 学童に入れなかったときの代わりの預け先は?

A. 民間学童、放課後子ども教室、ファミリーサポート、習い事の組み合わせ、勤務先の時短制度の活用などが考えられます。早めに複数の候補を確認しておくと安心です。

Q. 共働きで小学校入学を控えています。まず何をすべきですか?

A. 自治体の学童の申込時期を確認し、必要書類(就労証明書など)を勤務先に依頼するところから始めましょう。会社の就労証明書の発行には時間がかかる場合があります。

参考資料

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