厚生労働省のデータでは、小中高生の自殺者数は8月後半から9月1日にかけて増える傾向があるとされています。文部科学大臣も2026年8月、新学期を前に子どもたちへ「不安や悩みがあったら話してみよう」というメッセージを発信しました。夏休み明けは、子どもにとって思っている以上にストレスのかかる時期です。「学校行きたくない」という言葉に、パパとしてどう向き合えばよいかを整理します。
なぜ夏休み明けに増えるのか
長い休みの後は生活リズムが崩れやすく、友人関係・勉強のペースを取り戻すプレッシャーが重なります。夏休み中に悩みを一人で抱え込んでいた子どもが、「学校が再開する」という現実に直面して一気に不安が高まるのが、この時期に問題が表面化しやすい理由の一つとされています。
📌 身体のサインを見逃さない
頭痛・腹痛・食欲不振・眠れないといった身体症状は、心が発しているサインであることが多いとされています。「仮病かもしれない」と決めつける前に、まずは身体の不調を訴えていること自体を、心のSOSとして受け止める姿勢が大切です。
やってはいけないNG対応
- 「なぜ行きたくないの?理由をはっきり言いなさい」と詰問する——追い詰められた子どもはさらに口を閉ざしてしまう
- 無理やり行かせようとする——「気持ちを分かってもらえない」という不信感につながりやすい
- 「甘えるな」「気合が足りない」と根性論で片付ける——心の不調を否定されたと感じさせてしまう
- 休むことを叱る——次に本音を話すことをためらわせる原因になる
親ができる対応
- まず「休みたい」という気持ちをそのまま受け止める——理由の追及より、気持ちを認めることを優先する
- 問題解決を急がない——原因究明や登校再開を焦らず、まずは心と体を休ませることを優先する
- 家庭を安心できる場所にする——子どもの方から話したくなったタイミングで話せるよう、日頃から否定しない関わりを心がける
- 学校を休んでも、リフレッシュできる時間を持つことを許容する——「休む=ダメなこと」という価値観を押し付けない
普段からの信頼関係づくりは、いざという時に子どもが本音を話してくれるかどうかを左右します。忙しい中でも子どもとの関係を育む工夫は忙しいパパが子どもと良い関係を築く方法、自己肯定感を高める接し方は子どもの自己肯定感を高める接し方7選で解説していますので、あわせて参考にしてください。
学校以外の相談窓口を知っておく
担任の先生に相談しにくい、家庭内だけで抱え込みたくない、という場合のために、公的な相談窓口を家族で共有しておくと安心です。
| 窓口 | 連絡先・特徴 |
|---|---|
| 24時間子供SOSダイヤル | 0120-0-78310(いじめ・学校生活等、24時間365日対応) |
| スクールカウンセラー | 学校に配置されている場合が多い。担任を介さず直接相談できることもある |
| 教育支援センター・フリースクール | 学校以外の学びの場・居場所として、自治体や民間で運営されている |
✅ 2学期が始まる前にやっておくこと
①「学校に行きたくない」と言われたときの自分の第一声を、今のうちにイメージしておく(詰問・叱責をしないと決めておく)②24時間子供SOSダイヤル等の相談窓口を家族で共有しておく③子どもの体調・表情の変化に、いつもより少し注意を向ける——完璧な対応より、「話を聞く準備ができている」という姿勢を子どもに伝えることが何より大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 「学校を休ませる」基準はありますか?
A. 頭痛・腹痛・不眠などの身体症状が続く、極端に元気がない、自分を傷つける言動があるといった場合は、無理をさせず休ませて心のケアを優先することが推奨されています。判断に迷う場合はスクールカウンセラーや小児科・心療内科に相談することも選択肢です。
Q. 何日休んだら不登校とみなされますか?
A. 文部科学省の統計上は年間30日以上の欠席で「不登校」に分類されますが、日数にかかわらず、子どものサインに早めに気づき対応することがその後の状況に影響するとされています。日数の基準にとらわれすぎず、子どもの様子を見て判断することが大切です。
Q. パパはどう関わればいいですか?母親任せになりがちです。
A. 普段の会話量が少なくても、休日に一緒に過ごす時間や、送り迎えの数分間の会話が信頼関係の土台になります。「話を聞く」だけでも十分な関わりになるため、完璧な解決策を提示しようとせず、まず子どもの話に耳を傾ける姿勢を持つことが第一歩です。
Q. スクールカウンセラーへの相談は担任の先生に知られますか?
A. 多くの学校でスクールカウンセラーは守秘義務を持って対応しますが、緊急性が高い場合は学校と情報共有されることがあります。事前に「どこまで共有されるか」をカウンセラーに確認しておくと安心です。


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